年間1,300件前後のバス事故が発生

2019年に年間1,300件前後のバスの交通事故が発生しています。幼稚園バスの様な貸切バスの事故だけでも234件発生して、死亡事故が9件という状況です。
出典：国土交通省　自動車運送事業に係る交通事故対策検討会報告書（令和2年度）より

幼児バスにはシートベルトがない

特に幼稚園バスは、一般のバスに比べて事故の発生頻度が少ないという理由から2008年の道路交通法改正での「運転者は自身を含むすべての同乗者にシートベルトを装着させることが義務づけられる」ことから除外されています。あわせて以下の理由も幼稚園バスの安全策への壁となっています。

• 幼児自らベルトの着脱が難しいため、緊急時の脱出が困難
• 幼児の体格は年齢によってさまざまであり、一定の座席ベルトの設定が困難
• 同乗者（幼稚園教諭等）の着脱補助作業が発生する

このようなことから、これまでに幼児用保護ベルトを備えた幼稚園バスはありませんでした。シートベルトのない幼稚園バスに不安を感じられている方も多いのではないでしょうか？　統計の数字には出てこなくても、全国各地では毎日のように軽い接触事故や急ブレーキの衝撃によって、危険にさらされているかもしれません。